高司農園では、40年間環境に優しい果樹園作りを祖父の代より進めてきました。
環境への取り組み@ 草生栽培
それは、畑に雑草を生やすことです。草を生やしそれを刈り込む事は、大地で一番大事な堆積腐葉土を作ります。一年に数センチから数ミリですが長い年月をかけて、表土を作ります。当農園では、40年来、動物性の堆肥や、化学肥料は使っていません(近年、動物性の堆肥や科学肥料の中に含まれる硝酸態窒素が地下水を汚染し、アルツハイマーなどの原因と言われています)。また除草剤などは、表土が死んでしまうと考えていますので使いません。
雑草は、観光農園などで来られたお客様が固めた土を、柔らかくする団粒化などの作用や、堆積腐葉土となってバクテリアを繁殖させすべてを土に返します。またミミズを増やし、モグラ呼び、生態系を残します。モグラは果樹園には益虫です。地下道は空気穴となり、植物の生長を助けます。ミミズは活力がなくなった土地を、糞とともによみがえらせます。当園では、自然を守ることが大地から恩恵を受ける最大の近道と考えています。(右の下は、モグラの穴です。)
環境への取り組みA 減農薬
当園では桃では、雨除けハウスとネットを併用し、気象変化の激しい梅雨の時の雨をカットして、病気が入りにくい栽培方法を実施したり、また、園全体を完全にネット(網)で覆い、虫が入らないようにして農薬を使わない工夫をし品質の向上に努めています。
ブドウでも、雨除けハウスを併設し、なるべく農薬を使わず、お客様が安全に満足のいく品物づくりを心がけています。
環境への取り組みB 資材
何気ない小さな資材などにも気を使っています。これは、紙の紐(ひも)です。1年間で大地に帰ります。コストの安いビニール紐を使われる所もありますが、回収が不十分だと、土にかえることができずに、そのままになります。
環境への取り組みC 天敵
昔から益虫と言われるカマキリとか蜘蛛とかテントウムシなどを、園の周りに香草(ハーブ)などを植えて住まわせ中の園へと、出撃させて害虫を駆除させています。
ハーブの中には、マリーゴールド等のように、土壌の中の有害な虫を退治する働きがある香草もあります。
サイモンとガーファンクル「スカボローフェアー」って歌、昔はやったの覚えていますか?「♪パセリ&セージ&ローズマリー&タイム〜♪」とそれらを植えています。
「リサージェンシー」って言って、一種類の虫を殺虫剤で殺したら、他の虫が異常に増える現象があります。天敵関係が崩れることです。
人間界でも最近北海道のえぞ鹿を増えすぎたので殺しましたが、人間が日本オオカミを絶滅させた事で起きた現象と一緒の事が、果樹でも起きています。
桃には、貝殻虫と言うのが付きます。見かけは虫みたいではないのですが、この虫は、実はものすごく弱い虫で自然では、柿のへた(額の裏)などでひっそりと暮らしています。
それが、他の虫を殺す為に殺虫剤をかけることによって、天敵がいなくなり異常に増えます。それを、殺す殺虫剤とかが必要になってきて大変なことになります。
自分たちも、ようやく、この仕組みがわかり、むやみやたらに虫を殺さないで、逆に、益虫を大事に育てるって方法を進めています。
人間も、この貝殻虫みたいにならないように、願いたいです。
また、米ぬか(白米の前の籾殻が取れた状態の米を精米して、残ったカス)など、病原菌を押さえる働きがある事が、わかり、肥料として、殺菌剤として、研究しながら使っています。
当園では、環境に優しい農業を観光農園を通して、お客様とふれあいながら実施しています。